ガラケーでも個人開発者がアプリを売れる時代が来た!

ガラケーの話です。
Docomoiアプリは、AUSoftbankのアプリに比べると割と自由に作れる環境になっていたんです。
勝手アプリというやつです。
一応、アプリを好き勝手に作って、適当なサイトにアップして配布することが可能なのですが、
使えるAPIに制限がありました。

NTTドコモがiアプリDX開発ツールを個人開発者などに向け公開、GPSや課金が利用可能に

それがかなり緩和されるようですね。
今まではDocomoと契約してiメニューに登録された法人しか使えなかった機能が使えるようになります。
例えば、OpenGL/ESやBluetoothも使用可能になるようです。

でもやっぱり、一番大きいのは、
課金
が可能になるということだと思います。

上のニュースのはてブを見てみると、「今更おせーよ」という意見がけっこうあるみたいですが、
私は

違うよ。全然違うよ。

って思うんですね。

iPhoneのAppStoreとか
AndroidAndroid Marketとか
Windows MobileのMarket Placeで、
個人作成のアプリが売れる環境ができてきたのは、つい最近の話じゃないですか。
ちなみにAppStoreが始まったのは、2008年の7月です。
しかも上記のサービスは全部スマートフォンを対象にしています。
ガラケー向けで、個人作成のアプリが売れるというのは、熱いと思うんですよね!
ガラケーはなんだかんだいって、スマートフォンよりユーザー数が大幅に多いですから。


10円でも、アプリに値段を自由につけて売れるというのは、ソフトウェア開発者には
当然良いことですし、ユーザーにもメリットがあると思うんです。

私は、
全てのソフトウェアは、ソフトウェアの価値に見合った対価を取るべきである
という考えを持っています。

パソコン用のソフトウェアでは、無料のソフト、フリーソフトが非常に多いですが、
これも本当なら、ちゃんとお金を取るべきなんですよ。
10円でも20円でも。

ただ、PC用のソフトの場合、
ユーザがお金を送金する手間がかなり大きいのと、
それを開発者が管理するのも、
ユーザのライセンスを管理するのも、
クラックを防ぐのも、
これが非常に面倒なわけです。


手間かけて小銭を取るぐらいなら、面倒だからフリーにしてしまおうという開発者は結構いると思います。


それなりの価値があるソフトを、無料で配ってしまうというのは、ユーザーにしてみれば
メリットしか無い様に思えますが、大きい視点で見てみると、メリットばかりではありません。


無料で配るというのは、ある意味ダンピング行為をやってるのと同じなんです。
ダンピングというのは、不当に安い価格で商品を売る行為のことを言います。
例えば、
A社が1000円の商品を売っていたところで、
B社が同等の商品を100円で売り始めたとします。
100円は原価割れの価格です。
A社の商品は当然売れなくなり、A社は倒産してしまいました。
B社は競合する会社がなくなったので、商品を1200円で売ることにしました。
みたいな感じです。

それと似た現象は、ソフトウェアの世界でも起きるはずです。
有料ソフトを無料ソフトが駆逐してしまうわけです。
それでは有料ソフトが優れたソフトだっとしても、開発を続行することが困難になります。
IEがNNを駆逐したのもそれにあたると思います。

全てのソフトが、適切な対価を取れる仕組みを作ったほうが、ソフト同士の競争も進み
ソフトのクオリティーが高まっていくことがより期待できるわけです。


そんなわけで、携帯の市場では、普通の人でもアプリを買って使うというのが一般化していくことを
願いたいです。